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配管バルブの種類・構造・使い分け完全解説|用途別一覧と選定基準

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配管バルブは種類や構造が多く、「どれを選べば正しいのか」「使い分けを間違えていないか」と不安に感じる設計・施工担当者も多いはずです。

配管条件に合わない選定は、トラブルや余計なメンテナンスを招きかねません。

この記事では配管バルブの種類・構造・使い分けを、遮断・流量調整・逆流防止といった用途別に体系的に解説します。

現場実務で一般的に用いられる知見や主要メーカー情報を踏まえ、迷わず選定できる基準を整理しました。

目次

配管バルブの種類一覧を体系的に把握する

配管バルブは目的別に分類すると理解しやすく、選定ミスを防げます。

ここでは「遮断」「流量調整」「逆流防止」という代表的な用途ごとに、基本となるバルブの種類を整理します。

用途分類バルブの種類主な特徴主な使用場面
遮断ゲートバルブ全開時に流路が直線となり圧力損失が小さい。全開・全閉に適する幹線配管、系統切替、点検時の止水
遮断ボールバルブ開閉操作が早く、確実に遮断できる。構造が比較的シンプル給水・給湯配管、小〜中口径配管
流量調整グローブバルブ弁体の開度で流量を細かく制御できる。調整精度が高い蒸気配管、温水配管、制御用途
流量調整ニードルバルブ微量流量の調整に適する。精密制御向き計装配管、試験設備
逆流防止チェックバルブ圧力差で自動開閉し逆流を防止。操作不要ポンプ吐出側、高低差のある配管
逆流防止フートバルブチェック機能に加え、吸込み側での水保持に使用ポンプ吸込み配管

遮断用途で使われるバルブの種類

配管の流体を確実に止める場面では、遮断性能が最優先されます。

代表例はゲートバルブやボールバルブです。

全開・全閉に適した構造で、圧力損失が小さい点が特徴です。

設備の系統切替や点検時の止水など、頻繁な調整を行わない箇所で多く使われます。

流量調整用途で使われるバルブの種類

流量を細かく制御したい場合には、グローブバルブが適しています。

弁体の開度を段階的に変えられる構造のため、調整精度が高い点が強みです。

蒸気配管や温水配管など、流量管理が運転条件に直結する設備で採用されることが一般的です。

逆流防止用途で使われるバルブの種類

流体の逆流を防ぐ目的では、チェックバルブが用いられます。

配管内の圧力差によって自動的に開閉するため、操作は不要です。

ポンプ吐出側や高低差のある配管で逆流事故を防ぐ役割を担い、設備保護の観点で欠かせない部品です。

ゲートバルブの構造と使い分け

ゲートバルブは配管バルブの中でも基本的な存在で、遮断用途を中心に幅広く使われています。

構造の特徴を押さえることで、なぜ特定の場面に適しているのかが明確になります。

ゲートバルブが遮断に適している理由

ゲートバルブは弁体が流路から完全に退避する構造のため、全開時の圧力損失が非常に小さい点が特長です。

流体が直線的に流れるため、配管抵抗を抑えたい幹線配管で有効です。

一方で、微調整には不向きなため、開閉専用として使うのが基本となります。

グローブバルブの構造と使い分け

グローブバルブは流量調整に強みを持つバルブです。

構造上の特徴を理解すると、遮断用バルブとの違いや、適した使用場面が判断しやすくなります。

グローブバルブが流量調整に適している理由

グローブバルブは弁体が上下動して流路断面を変える構造です。

そのため開度と流量の関係が安定し、細かな調整が行えます。

圧力損失は大きくなりますが、蒸気や温水設備など、運転条件を制御したい配管では信頼性の高い選択肢となります。

ストップバルブの構造と使い分け

ストップバルブは給水・給湯配管でよく使われる基本的なバルブです。

見た目が似ているバルブも多いため、構造と用途を整理して理解することが重要になります。

ストップバルブの用途上の特徴

ストップバルブは流体の停止を主目的とし、比較的シンプルな構造をしています。

操作回数が少ない箇所での使用に向いており、止水栓として採用されることが多いです。

微調整には不向きですが、確実に止めたい場面では扱いやすい点が評価されています。

グローブバルブとゲートバルブの違い

グローブバルブ

ゲートバルブ

グローブバルブとゲートバルブは見た目や名称が似ていますが、役割と使いどころは大きく異なります。

違いを整理しておくことで、現場や設計段階での選定ミスを防げます。

構造と用途の違いを明確にする

グローブバルブ流路が屈曲する構造で、流量調整に向いています。

一方、ゲートバルブ直線的な流路で遮断専用です。

前者は運転調整が必要な配管、後者は開閉頻度が少ない幹線配管に適します。

用途を混同しないことが安定運用のポイントです。

水道配管で使われるバルブの種類を理解する

水道配管では安全性と保守性が重視され、工業配管とは異なるバルブが使われます。

ここでは給水・給湯設備で代表的な種類を整理し、選定の考え方を押さえます。

給水・給湯配管での代表的なバルブを知る

給水・給湯配管では、止水栓やボールバルブが多く採用されます。

構造が簡単で開閉操作が分かりやすく、緊急時にも素早く止水できる点が強みです。

住宅や小規模設備では施工性と入手性も重要で、汎用品を選ぶことで交換や補修が容易になります。

流量調整に使われるバルブの種類を理解する

流量調整が必要な配管では、遮断用バルブとは異なる視点での選定が求められます。

ここでは調整精度や運転安定性に着目し、代表的なバルブの考え方を整理します。

調整精度が求められる場面での選定ポイントを知る

流量調整にはグローブバルブやニードルバルブが用いられます。

弁体の動きが細かく制御でき、流量変化が急になりにくい点が特徴です。

温度管理や圧力制御が必要な設備では、多少の圧力損失よりも調整の再現性を優先することが安定運転につながります。

配管バルブの種類の見分け方を理解する

現場では図面が手元にない状態でバルブを判断する場面もあります。

外観や操作方法の違いを押さえておくと、種類の判別がしやすくなります。

外観と構造からバルブを判別する

ハンドルの形状や配管に対する本体の膨らみ方は、種類を見分ける重要な手掛かりです。

例えば、胴体が膨らんでいればグローブバルブの可能性が高くなります。

流路が直線的で背が低い場合は、ゲートやボール系が想定できます。

外観確認を習慣化すると判断精度が上がります。

用途・流体・圧力別に配管バルブを使い分ける

配管バルブの選定では、種類だけでなく使用条件を踏まえた判断が欠かせません。

用途・流体・圧力の3点を整理すると、適切な使い分けが見えてきます。

使用条件ごとの適切なバルブ選定基準

遮断が目的ならゲートやボール調整が必要ならグローブを選ぶのが基本です。

蒸気や高温水では耐熱性、油や薬品ではシール材の適合性も重要になります。

さらに、圧力が高い配管では弁体強度や操作力も考慮することで、安全性と操作性を両立できます。

KITZなど主要メーカー別のバルブの特徴

配管バルブはメーカーごとに設計思想や得意分野が異なります。

代表的なメーカーの傾向を把握しておくと、仕様選定や代替品検討がスムーズになります。

メーカーごとの設計思想と性能傾向

KITZは汎用性が高く、ラインナップが豊富な点が特長です。

標準品でも品質が安定しており、設計段階で採用しやすい傾向があります。

他メーカーでは特殊流体向けや高圧対応に強みを持つ例もあります。

用途に応じてメーカー特性を使い分けることが重要です。

ポイント

配管バルブ選定時の注意点

バルブは種類が合っていても、選定や施工の判断を誤るとトラブルにつながります。

ここでは現場で起こりやすい失敗を避けるための基本的な注意点を整理します。

施工ミスやトラブルを防ぐための確認事項

流体方向の指定や取付姿勢を誤ると、性能が発揮されません。

特にチェックバルブは流向確認が重要です。

また、配管口径とバルブ口径の不一致は圧力損失や騒音の原因になります。

施工前に仕様書と現場条件を照合する習慣がトラブル防止につながります。

長期使用を前提とした配管バルブ選定の考え方

短期的なコストや入手性だけで選ぶと、将来的な不具合や交換工事の負担が増えることがあります。

ここでは長期使用を見据えた選定の視点を整理します。

メンテナンス性と耐久性を重視する視点を持つ

分解点検が可能な構造や、部品供給が継続されている製品は長期運用に向いています。

初期費用は高く見えても、交換頻度が減れば総コストは抑えられます。

更新工事のしやすさも含めて考えることで、設備全体の信頼性を高められます。

まとめ|配管バルブの種類・構造・使い分けを理解して最適な選定

配管バルブは種類や構造によって役割が明確に分かれており、用途に合わない選定はトラブルの原因になります。

遮断、流量調整、逆流防止といった目的を整理し、流体や圧力条件を踏まえて使い分けることが重要です。

さらに、メーカー特性やメンテナンス性まで考慮すれば、長期的に安定した配管設備を構築できます。

 

  • この記事を書いた人

KAIJI

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